昨日の雨がうそのような快晴の朝、宝塚駅に18名10家族と15名の会員が集合しました。予定通りバスは9時15分に宝塚駅を出発。車窓からは色づき始めた紅葉や、たわわに実った柿の実、コスモスが里の秋を楽しませてくれます。
まもなく少年自然の家の松雄湿原に到着すると、小川代表の挨拶と本日の予定が伝えられた後、政元さんから「ノコギリ体験」の具体的な注意事項やノコギリの使い方の説明があり、いよいよ3班に分かれて作業開始です。
それぞれの班長に続いて、昨日の雨で足元の悪い中、湿原の西側の斜面を登っていきました。
ノコギリを持つことも、木を切ることも初めての子どもや大人は、緊張しながら班長の指示に従って直径5〜6センチメートル以内の木を切り始めました。最初はおっかなびっくりだったのに、やがてみんな夢中になって、みるみる内に湿原のまわりが明るくなっていきました。
まもなく笛の音の合図とともに、全員で切った木を一箇所に集める作業に取り掛かりました。1時間弱の作業でしたが、あっという間に切り取った樹木の山ができあがりました。
今度は、全員安全な場所に避難して大きな木(コナラ)が、チェーンソーで切り倒されていくのを見守りました。
大歓声の中、無事に切り倒された木の年輪を実際に数えたり、木の長さ(高さ)を測ったりして、予想していたのとどう違ったか、だれが一番近い予想をしたかを発表し合いました。
木の名前:コナラ
木の高さ:18m
木の根本の年輪:80年
木の中間の年輪:55年
木の根元の太さ:48cm
最後に切り倒した木をさらに細かく切ってもらって、コースターやなべ敷き、まな板、丸太スツールなど、みんな思い思いのお土産に持って帰りました。
お昼の休憩の時には、政元さんと山崎さんが参加者を少年自然の家の最高峰に案内してくれました。秋のすがすがしいひととき、見晴らしのいい景色にみんな大満足したことでしょう。
午後からは、山と詰まれた伐採樹木を車に積み込む作業です。大勢の人の手であれよあれよという間に片付けられていくのは実に気持ちのいいものです。みなさん本当にお疲れ様でした。そしてありがとうございました。
いい汗をかいた後は、いよいよいも掘り大会のため、全員さつま芋畑に移動しました。
途中の道々、いろいろな木の葉やドングリを拾ったり、珍しい虫に出合ったりと道草をしながらようやくいも畑に到着しました。
1株にお芋がぞくぞく出てきたときは、やった!と大はしゃぎ。でももう少しお芋が欲しかったという人やお芋掘りの時間がもっと欲しかったという声も聞かれましたが、みんなおみやげのお芋をもってにこにこと帰りのバスに乗り込みました。
湿原には、久しぶりに子どもたちの笑顔や歓声が響き渡って、すがすがしい秋の一日でした。 はしゃぎ過ぎて帰りのバスでは眠ってしまった子もちらほら。
アンケートでは、みんな初めてのノコギリ体験を楽しんでくれたようですし、何よりもみんな怪我もなく無事に終わることができて、本当によかったです。みなさん本当にお疲れ様でした。