宝塚自然保護協会主催の「宝塚の湿原」見学会に参加しました。
①期 日 ;平成20年9月27日
②場 所 ;「丸山湿原」、「松尾湿原」、「マムシ谷湿原」
③参加者 26名

 内宝塚エコネット会員は8名
 (山本智、能勢、西川、西村昭、大下、政元、森川、川本)

 丸山湿原へ
・宝塚駅から送迎の自然の家のマイクロバスにほぼ満席状態で絶好の秋空の下を西谷地区へ出発しました。
 まずトイレ休憩を兼ねて今年開園した「宝塚西谷の森公園」に立ち寄り満開のコスモスに歓迎を受けました。
 ・バスを下車して自然保護協会の足立会長の挨拶の後、道の左右に生えているツリガネニンジンなどの草花を観察しながら山道を丸山湿原に進むと”ヤマカカシ” が見つかったとの声があり、皆さんが駆け寄りました。その内よく観察するとこれは”マムシ”だと分かりました。気温も涼しくなりさすがのマムシ君も動きが緩慢となっておりじっくり観察できました。

山道から色々な珍しい色や形をしたきのこも見ることが出来ました。右の写真は”シロオニタケ”。これは毒キノコの一種です。
 丸山湿原に到着後足立会長からこの湿原の説明を聞きました。柵を右手に進み秋の湿原を見学しました。次に、今回初めて柵を左手に(西コース)を尾根まで進み、細い道を下り右側にある山林に囲まれた小さな小さな湿原に案内され見学しました。
 途中”ナツハゼ”の黒い実を口にしたりました。

 スズメバチの巣
自然の家の食堂での昼食後、新しく塗装された自然の家の建物の正面の軒下(2階の食堂の外側)に直径40cm程度のスズメバチ(?)の巣があり、頻繁に多くの蜂が出入りしている状態を全員が観察しました。この見事な巣も今年限りで巣立ちし来年からは空き家になります。自然の家にふさわしい見事な観察教材になるのでづっとこのまま残して欲しいと思っています。

松尾湿原
松尾湿原ではまずアキアカネが我々を出迎えてくれ、サワヒヨドリ、サワギキョウ、コイヌノハナヒゲなども多くの花を見ることが出来ました。モウセンゴケ、なども元気に成育していました。
 始めて目にした珍しい実をつけた植物の名を聞くと”コウヤブタバコ”だと教えていただきました。
 
(松尾湿原は我々の努力で上方に拡大はしていますが、ススキなどの草原植物の勢力が多くなっているとの声も聞かれました。)

 幻の”マムシ谷湿原” 
今回の一番の期待は、この「マムシ谷湿原」の見学をすることでした。
 自然の家から一つの峰を越えた場所にあるらしく、久しぶりに行かれる足立会長を先頭に一列となって正面玄関からまつすぐ駐車場突き進み谷越えに挑戦されましたが、後ろに続く我々も余りにも進行が遅いので心配していたら、草木が繁り歩行する道も無くついに前進が困難とのこと。 事故でもあったら大変で突如中止。残念!!

佐曾利谷湿原(?) 
主催者の判断で時間的なこともあり急遽別の湿原見学へと目的を変更され、自然の家からマイクロバスに乗り10分程度走りました。民家の庭の鈴なりになっている柿や、小道に落ちている栗の実に出迎えられ、荒廃した田んぼを横に、道を塞いでいる桜の倒木の下をくぐって進むと ため池や畑に囲まれた場所に30〜40坪程度平らな湿原に出くわしました。ここには一般の人は誰も知らないようです。湿原としての名前などは無いようです。(佐曾利湿原?)
ここには松尾湿原で見る植物と同じようなものを見ることが出来ました。

帰路
この湿原を見学を最後に本日の湿原めぐりを終了し マイクロバスで宝塚駅へと向かいました。車中自然保護協会から頂いていた環境学習ポケット図鑑の動植物96点のうち本日見ることが出来たものを全員で確認しあいました。(70%以上は見ている)
 宝塚駅前着15時30分。 笹江先生の挨拶後解散。 皆様ご苦労作でした。