大正10年、宝来橋の上流約600m、愛の松原と見返り岩を結ぶ私設の橋として5月完成、鉄筋コンクリートのモダンな橋でした。
一後川と武庫川の合流点上手と見返り岩の下手を結んだ千歳橋は、長さ約40㍍幅約3㍍の鉄筋コンクリート製。この付近一帯を開発したIさんのおじいさんが「対岸に住む生瀬の人の便と村の発展のために」つくった私設の橋です。欄干を三角形に組んだ洋風のブリッジ、当時としてはかなりハイカラでした。
というのも I さんの義理のおじさんにあたるK氏が設計者で、同氏はヨーロッパにわたり最新の技術を学んだ建築家でした
絵はがきに載ったこの橋も、残念ながら昭和20年10月の阿久根台風の豪雨で流出してしまいました。