オーストラリアの若者支援調査から戻りました〜

9月7〜14日まで、宮本みち子さん主催の文部科学省研究調査団の一員として、今年はオーストラリアへ
昨年のフィンランド(北欧)とは全く違った印象
すんごい、システマティック!
移民が多いからなのか、国民性なのか・・・
日本でいう市民局とハローワークが一緒になったようなセンターリンクという機関に、住民の状況情報が申告により一元管理され、必要な社会サービスの情報提供がなされ手続きが可能・・・これなら、誰がどうしても公平なサービスが受けられます(%赤点%)

公立の職業訓練施設(TAFE)も全国各所にたくさん!
義務教育を終えた子の3分の1は大学、3分の1はTAFE、残りは就職その他、らしい
そのくらい公共職業訓練の位置が大きい(日本は縮小の一途)
職業資格が給与に直結し、職業別組合で厳しく賃金基準が決められている豪社会では学校の位置も、本人のモチベーションも明快だ

実際の職場との連携も重視して、実際営業しているホテルが実はTAFEで、カフェやバーも客が使ったり(%ひよこ%)、理美容のTAFEでは、実際カットサービスを市価の5分の1程度で訓練生の実践の場として提供しているそうだ(%ショック女%)

また義務教育を終えられなかったようなリスクを抱える若者のための専門セクション、アウトリーチサービスも整備されている

そして、個人的には宿泊型支援を行っているK2インターナショナル・シドニー支店の訪問も大きな関心事
2晩寮に泊めてもらい共同生活もどきを体験、一緒に就労訓練(たこ焼き)もしました
皆、仲良くしてくれて、助けてくれてありがとう〜(%笑う女%)

日本では窮屈だった子達が、豪のおおらかさ、個人主義の中でのびのび過ごす様子
20分の待ち時間が出るほど繁盛しているたこ焼き屋台で、しっかり働く姿
利用者からスタッフになった人の中には永住権を取って、自立して生きる決意を固めた姿もありました (%星%)

今回、数少ない現場・GreenCorps
義務教育を終えられなかった、家庭崩壊、学習不適応、アディクションやメンタル面の課題を抱えるなど社会的リスクの高いとされる17〜20歳の若者たちの職業訓練プログラム
若者たちの印象が、あかるーい!
メントーといわれる見本となる大人、友人の存在
野外で過ごしてつく体力
それまで「問題児」だった彼らが、山林保全活動を通じて地域の人たちに「感謝」される経験や、失業手当より高く、パートより安い時給の設定が、卒業後6割!を就労や進学へとつなげていくそうだ

ユースセンターや、職業認定単位が取れる学校、生活や就労に必要なサービスを提供するプロバイダーなど多数の機関を回って、視察は終了した

フィンランド、オーストラリアと回り感じたことは、リスクの高い若年に必要なサービスは、世界中大きくは変わらないことだ
そして、大きく違うのは、事業の裏付け
これら社会課題を解決すべき事業が、きちんと法や施策として裏付けられ、公と民が対等にお互いの存在価値を認め、継続可能な協働を進めている姿に羨望の念を抱かずにいられない
日本の若年、受け皿となるNPOの維持・成長のために何が必要か
宮本科研グループは報告し、提言し、実行に移す作業を誓い帰国しました・・・(%痛い女%)