2月の行事といえば、節分ですね。

節分とは、「季節を分ける」ことを意味しており、本来は立春、立夏、立秋、立冬の前日を指します。
旧暦では立春が年の始まりに当たることから、節分といえば立春の前日を指すようになったと言われています。

立春を新年と考えれば、節分は大みそかにあたり、節分の日に邪気を払い新年を幸多き年として
迎えられるようにという意味を込めて、「追儺(ついな)」という行事が行われます。

追儺とは、悪鬼・疫癘(えきれい、悪性の流行病。疫病。)を追い払う儀式のことで、新年を迎える行事として中国で行われていたものが、文武天皇のころに日本に伝わり、宮中行事として行われるようになり、やがて庶民の間でも行われるようになったとのことです。

節分では豆まきなどを行いますが、そのほかに行事食と呼ばれる食べ物を食べる風習があります。

四国地方ではこんにゃくを食べる風習があります。
これは砂おろしといい、体内にたまった砂を出すというもので、昔の人はこんにゃくを胃のほうきや腸の砂おろしといって大みそかや節分、大掃除のあとなどに食べていたそうです。

関東地方ではけんちん汁を食べる例があります。
節分以外にもえびす講(おもに10月20日ないし11月20日に催される祭礼)や初午(2月の最初の牛の日。農業の豊作祈願が始まり。)などでも食べられていましたが、節分以外の行事で食べられる機会が少なくなった結果、節分でのみ食べられるようになったようです。

全国的に福茶と呼ばれるものを飲む風習があります。
福茶とは、「よろこぶ」という意味につながる昆布と松竹梅の梅が入ったおめでたいお茶で、正月にも飲まれる縁起の良いものです。
節分の時期にはこれらに加えて3という吉数の豆が入り、一年間まめまめしく働けるという意味もあります。

そのほかには、恵方巻や鰯などもあります。

以上、節分に関する豆知識でした。

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