炭の窯出し

2008.3.31今年2回目の窯出しとなる

いつもそうだが
(%星%)「どんなふうに焼けているだろうか?」
(%星%)「器量よしの菊炭にご対面できるだろうか?」
(%星%)「窯からの煙を見ながらの空気の流量調整はうまくいっただろうか?」

みんながわくわくドキドキしながら、薄暗い窯の中を覗き込む。

窯の手前には白い灰がある。そして、慎重に、すのこ状の竹製具上に、ほんのりと温かい炭が乗って出てくる。

最初のほうは雑木だ

(%月%)「今回はちょっと焼けすぎたか?!」
(%月%)「灰が多いなあ」

取り囲むメンバーの小さなため息が漏れる。
窯の中に入るにはヘルメットにしっかりとマスク。でもたちまち顔じゅうすすだらけ。息苦しくもなるし、やはり窯の中の状況を自分の目で確かめたいので、交代に入っていく。
もちろん私も、初めて中に入らせてせてもらった。

(%女マーク%)窯の入口からさす光の中、菊炭は“おすましして、恥ずかしそうに寄りかかっている”私にはそんな風に見えました。原木の時のクヌギからみると、黒いシルクのドレスをまとったよう。でもちょっぴりお化粧直しが必要・・・

「菊炭加工処」では、毎回新しい作品誕生を目指して炭の焼き方にも工夫するようになりました。

面白い枝ぶりのものや、細い枝、竹、松ぼっくりや木の実といったものも、ドラム缶に入れて焼いてみます。

菊炭が見せる面白い一面を作品に仕上げる目論見です。

ところで、今は「春休み」

Nさんの孫息子クンが参加してくれました。彼は今春小学校を卒業し、新中学生になるそうです。
シャイな彼は私の問いかけに、ボソボソと答えてくれました。
野球少年で、中学校に行っても野球部希望だそうです。

窯出しが終わった後、中をきれいにして、3回目の窯入れが始まりました。

(%男マーク%)しばらくは炭をおもちゃにしていた彼も、この後、太いクヌギの原木をしっかり何度も運んでくれました。(その写真が撮れていなかったのは私のミスでした)

この日は、雲脚が速く、時々小雨がぱらついたかと思うと、薄日が差すお天気でしたが、夕方にはすっかり次の窯の火入れ準備が整いました。

蕗の薹」もすっかり花が咲いて、「仏の座」の咲く中にすっくりと立っていました。桜は、つぼみが膨らむものの、「花冷え」の中”もう少し待って・・・”と私たちをじらせているようでした。

今月は、二泊三日の「四国歩き遍路デビュー」した私ですが、遍路道で「台場クヌギ」を探している私がいました。梅見のウォーキングしている時も、そっと森の中を探しています。まるで素敵な彼を探すかのように・・・・