「助けて」と言えない人がいることを 7月11日

今日も33度という真夏日の大阪です。

今朝の新聞によると、西日本豪雨で158人の方が亡くなりました。
ご冥福をお祈りいたします。

行方不明の方も早く見つかるようにと願っています。それと同時に、気になっていることがあります。

「助けて!」といえずに、家の中にいる方が、まだたくさんおられるのではないかと…。
(家は無事、もしくは家の見た目は無事)

なぜこんなことを考えるかといえば、介護の現場でも他人の世話になりたくないと、ヘルパーを断ったり、家族だけで介護をしようとしたり、体調不良でもひとりで大丈夫と、手助けを拒む方があったからです。

親子の老老介護や、夫婦の老老介護、また高齢のひとり暮らしなどなど。
経験からすると、高齢の方が多く、どちらかといえば男性の割合が高い。

今、被災地で安否確認をされている方は、家族や知り合いが、行方不明者がいると申し出ておられるからでしょう。しかし日頃、ご近所との付き合いもないひとり暮らしだと誰も気付かない場合もあります。(非常時だから当たり前です)
水や食料がなくても、「助けて」といえずに我慢しておられるかもしれない。

今回NHKテレビのニュースで、豪雨被害の大きかった倉敷市真備町では救急要請の電話がつながらず、ツイッターで60件の要請があったことを紹介していました。

たぶん「助けて」と言えない高齢者は、ツイッターどころか、スマホや携帯も持ってない人が多いのではないでしょうか。すると情報も思うように入らない。
どこで水を配っているか、知ることもできない。テレビやラジオも停電になれば使えないでしょう。家の電話も不通かもしれない。もしかしたら家の中で熱中症で倒れているかもしれない。杞憂でしょうか。

被災地の役所や警察は土砂や道路、行方不明の人の捜索、避難所の運営などで手いっぱいでしょう。

とすると、ご近所の人に気付いてもらうしかありません。
まずは自分や家族の身を守ること、次に、気になる方があれば、訪ねてみてほしいと思っています。

写真は以前、視覚障がい者用に配られたもので25×25センチのハンカチくらいの大きさのものです。路上で困った時に助けを求めるためのものです。

こういうものでも、何も書かれていなくても、軒先にこのハンカチがつるされたら、SOSの目印だという風になれば…なんて考えます。