今日も36〜7度の大阪の空。

相変わらず、ラジオを聞いていますが、ニュースで高温注意報や熱中症の注意をしています。そして室内でも「ためらわずに」冷房をつけてくださいと繰り返しています。

ラジオとしてはそう言うしかないのだなと思います。

高齢者の熱中症が多いのは、第一に体力、体調の問題があると思います。
私は、第二に[人生経験]があるのではないかと思っています。

今までは少々暑くても、乗り越えてきた。短期間のことだし何とかなる! 

釜石の「津波でんでこ」の場合は、経験が役に立った。確かに経験を伝えることは大切なことだと思います。

しかし今回の猛暑では、逆に経験が阻んでいるのではないかと思います。

今まで経験したこともないような暑さ、異常事態で我慢すれば何とかなるような状況ではないと、しっかり伝えないと、考え方は変わらないのではないかと思います。

また「ためらわずに」といわれても、「ためらう」理由があるからでしょう。

年金暮らしで24時間エアコンを回すと、電気代が払えないとか、エアコンが壊れているけれど、今すぐ購入できる状態ではない、などなど。

わかっていてもそうできない人もいるのでしょう。

また、ニュースで熱中症で倒れた人のことを見たり聞いたりしても、どこか「自分は大丈夫」と思いがちです。

ニュースで「ためらわずに」を聞くたびに、これは難しいことだなと思っています。