猛暑から一息つけそうな気配です。とはいえ、事務所の室温は30度で、エアコンを
つけました。外の方が風があって涼しいかも?
今日はとろろこんぶ売り場第3回です。一昨日からの話ですが、スーパーでとろろ昆布は、昆布売り場かお茶漬け売場か、が発端です。
これは近所のスーパーの売り場で、他のスーパーでは昆布売り場になっていました。
ここで思い出したことがあります。
以前聞いた80代の女性の話。この地域には昔からAというスーパーがありました。
ところが数年前に、Aから数十メートルの場所に大型スーパーBができました。
食品売り場の面積だけでAの2〜3倍くらいの広さです。当然、品ぞろえも豊富で、珍しいものもあります。ところがこの女性はBへは行きません。
Aが特別安いわけではないのですが、売り場に慣れているから買いやすい、わかりやすいという理由でした。Bは広すぎてどこに何があるのかわからない。見て回るだけで疲れるのだそうです。もしかしたら昆布売り場にとろろ昆布が置いてないかもしれません。
消費者としては、選択肢は多い方が良いと思いがちです。しかしこれは、人と場合によるということです。
一時話題になったシーナ・アイエンガーの『選択の科学』(文藝春秋)ではこの選択について通称「ジャムの実験」がされています。簡単に紹介します。
ある食品店で、ジャムの試食をしました。6種類の試食をした客のジャム購入率は30%だったが、24種類の試食の場合の購入は3%だったのです。つまり選択肢が多すぎると迷って決められないことが多いようだという結果です。
洋服その他、色々なことに通じる話だと思っています。
最後に、こぶ茶は何売り場でしょう?(私は子どものころからこんぶ茶でなく、こぶ茶と呼んでいる)
答え、お茶売場です。こぶ茶はお茶として飲むだけでなく、料理の隠し味の調味料としても便利です。
台風13号も大きいようです。早めに備えてくださいね。