行動経済学と老前整理が結びついたサイドストーリー? をこの数日書いてますが、ここで気分転換というか、中休みとして、行動経済学に至るまでのことを、まとめてみようかと思いました。
老前整理を伝えるについて、私が考えてきたことです。これは、くらしかるの歴史でもあります。
老前整理は中高年が対象です。しかし男性と女性では「もの」や片付けに対して考え方がまったく違います。ですから分けて考えないと説得力はないと思いました。そこで段階的に対象にいろいろな形でアプローチしてきましたので時系列で振り返ってみます。
2009年9月
介護の現場でものが多すぎる問題の解決策としてコンセプトを考え,「老前整理」の商標登録申請をする。商標登録はいろいろな意味でのトラブル防止のため。
2009年12月 大阪市CBビジネスプランコンペでグランプリ受賞。授賞式のあいさつで喜びのあまり「老前整理を全国に広めたい」と口走り、引くに引けなくなりました。
2010年1月 老前整理のセミナー開始
2010年11月
落語 老前整理「片付かないから離婚」DVD制作。出演は落語 桂 雀喜、坂岡も10分ほど老前整理について話をしています。
背広を処分できない男性に向けて、洋服を捨てられない女性を通し、自分自身のことを顧みてほしいと思い制作しました。(創作落語) 今考えると、一番初めに落語とは!? 無謀でした。
2011年1月
本の出版『老前整理』は老前整理について書いた初めての本です。表紙のデザインは女性向けでピンク。「老前整理」という言葉にインパクトがあるということで、このようなデザインになりました。この本は朝日新聞に記事が掲載されたことがきっかけで実現しました。ラッキーだったと思います。
2011年5月〜7月
時事通信社から「やってみよう老前整理」コラム全12回配信。新聞にコラムを書くという思いがけない仕事をいただき、おっかなびっくりで書き始めました。京都新聞をはじめ、全国の新聞社に配信いただき掲載されました。親しみやすいイラストは、むらかみちおり氏が担当してくださいました。
この仕事がのちの東京新聞などのコラム連載につながったと思っています。本を読むには「買う」か、「図書館で借りる」という行動が必要ですが、新聞に載ればそのようなハードルがなく、読んでいただけるので老前整理を知っていただくチャンスだと思いました。
2011年9月
『老前整理実践ノート』老前整理は自分で頭の整理と心の整理をしてものの整理を奨めていますから、読者の要望もあり頭の整理のために自分で書き込めるノートを作りました。1冊目とイメージを共有したデザインで、中の活字は大きくなりました。
2012年4月
『老前整理をはじめてみれば』販売は全国の生活協同組合のみです。生協のカタログに本が掲載され、申し込めば家まで届けてもらえます。
この本はネットで本を買えない、近くに書店がない、もしくは書店に行けない、つまりある意味、本の『買い物難民』向けに書きました。だから書店には並んでませんし、アマゾンにも新本は挙がっていません。この本の編集者とは、多くを売るベストセラーよりロングセラーを目指そうという話をしました。おかげさまで今年も増刷になり、販売していただいています。
考えてきたこと 行動経済学以前の話(2)に続きます。