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 60代の女性Aさんは、結婚して40年以上たっても、嫁入り道具だった布団の処分ができませんでした。昔の布団は綿が重く、運ぶのが大変で、干すこともできずじっとりと湿っており、カビが生えるのではないかと気になっていました。けれどせっかく親がこしらえてくれたものだから捨てるにしのびない、とそのままになっていたのです。この布団、来客用に大切にしていたので、なんと使ったことは一度もなかったそうです。余計に捨てるのがつらいのでしょう。

 しかしある日、友人にこの話をすると呆れたように「嫁入り道具なんてとっくの昔に処分したわよ」と言われ、自分の気持ちが変わり、処分する気になったそうです。

 ここでは布団そのものには変化はないのですから、それをどうするかは決断する人の気持ち次第ですね。行動経済学でいえば、フレーミングで視点を変えるということです。

 残しておくという選択肢をとるなら、何か次の行動が必要です。孫が来る日のために、綿を打ち直すとか、干すといった手入れが必要になります。そのまま使えるものなら家族で使うというのはどうでしょう。重い布団は苦手な人もありますが、重い布団でないと眠れないという人もいます。また再利用する手もありますね。来客用の座布団や、孫の昼寝用の小さな布団に作り直したという人もいます。気になっている布団があれば、一度考えてみてください。

『老前整理の極意』2018年 NHK出版 ラジオ講座「こころをよむ」テキストより

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