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「お宅で一番古いものは何ですか、またそれは何年くらい前のものですか」
2011年に大阪市のある区役所主催のセミナーで、このようなアンケートを行いました。

この質問に232名の方が答えてくださいました。年齢でいえば70歳以上が52%、60歳代が30%、50歳代が10%、残りが30、40歳代でした。

さて一番古いものとして挙げられたのは何年前のものだと思いますか?
答えは110年前の、今だに使用できる手回しミシンです。この方は手入れをしながら大切に使ってこられたのでしょう。

ミシンの次に古いのが100年前のもの。4人が食器類、掛け軸、位牌、輪島塗のおわんなどを挙げています。ほかには75年前の親の代の故障した柱時計や70年前の五つ玉のそろばん、66年前の母親のきもの、50年前の父が出稼ぎで初めて買ってくれた布貼りの箱、50年前のタヌキの首巻きは、親がタヌキをなめして加工してくれた、とあります。そのほかにも年代不明の長持などというものも眠っているようです。中には「84年前、私」と書かれた方もいました。

まとめてみると、50年以上前のものがあるという方が70人、回答者のおよそ三分の一に当たります。50年と言えば半世紀。しかし、考えてみれば、50歳以上の人の生まれた時の写真やアルバムは50年以上前のもの。驚くほどではないのかもしれません。

また地域差もあると思います。新興住宅地と何代も続く古い家があるところでは、眠っているものの数も年数も違うでしょう。納戸の奥の箱には何が入っているか分からない、では、整理以前の話ですね。

このアンケートは家にあるものの年数を認識してもらうのが目的です。ただ「古い」ではなく、なぜ何十年も保管しているのかを考えてもらいたいのです。たぶん、もっと多くのものが忘れられて眠っているでしょう。何もかも捨てようとか、古いから捨てようでなく、ミシンのように古くても使えるものは使えばいいのです。

残しておきたい品や代々伝わるお宝ならば、由来や価値、手入れの方法などをそろそろ子どもたちに伝えておきませんか。

さて、みなさんのお宅で一番古いものは何でしょう。

『転ばぬ先の「老前整理」』2016年 東京新聞より

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