前回の話のつづきです。

目の前にいる人が、何か言葉を発する…「ボールを投げる」かもと思っていればこそ、人は無意識にいつボールが飛んできても受け取れるように心の準備をしています。
でも、「この人は喋らない人」と思っていると、もうその心の準備をしません。
ひとりでもそうですが、集団になればなおさら。
誰も、喋らない人がボールを投げるなんて思っていません。
その人抜きでバスを回すような感じになります。
別に悪意ではないと思います(中には無口な人に、異様に憎悪を燃やす人もいますが) 。いちいち「もしかしてボール投げる?」と気を使ってくれるほどみんな暇ではないのです。

そもそもキャッチボールが苦手なのに、既に自分抜きにボールを回している人たちの中にうまくボールを投げ入れるのは至難の業です。

だから、「途中デビュー」は難しい。