苦手なこと・説明(同時並行処理)

●同時に複数のことを処理できない

はい、これが「スキマな悩み」最後であり、もっとも困っていることでもあります。
私はこれで、雑談をある程度あきらめました。

自分が、何か複数のことを同時並行で処理できないのに気づいたのは、会社に入ってからです。
学生のときは、「時間割」が決まっていて、ひとつの時間にひとつのことを学ぶだけでしたので、特段ついていけないことはなかったのです。
試験もそうで、小学校から大学まで、試験には「時間割」がありますね。ひとつの科目の試験はひとつの時間枠におさまっていたので、ちゃんと受けられました。

でも、会社に入ると、複数のテーマを与えられ、期限までに並行して片付けねばなりませんでした。
これが、ホントーにできなかったのです。

難しい内容だから、ではないようでした。
ごくごく単純な作業であっても、2つ以上の作業を並行してやろうとすると間違いの山を築きました。

例えば、何かのセミナーに来た受講生が50人いるとします。
受講証と、提出物を持ってきています。
自分は主催者側のスタッフで、「一人ずつ座席を回りながら、座席に置かれた受講証で本人確認し、かつ提出物を回収する」という仕事があるとします。
たぶん多くの人は、出欠確認と提出物回収をいっぺんにやって、一周(50×1)で仕事を片づけると思います。
でも悲しいことに、私はそれらをいっぺんにやろうとすると、今どっちをやっているのか、どこまで進んだのかワケが分からなくなるので、仕方なく受講生の座席を二周(50×2)して、出欠は出欠、回収は回収と別々にしかできません。
時間がかかりますし、「なんでいっぺんにやらないの?」と冷たい目で見られるのも分かっています。
でも、そうしないと間違えずに処理できないのです。
ていうか、就職直後は「1つずつならできる」というのも分からず、なんで自分はこの手の作業で異様に緊張して間違えたりするんだろうと悩みました。

図にすると、「あ」「い」「う」という3つの作業があれば
1)
あ い う
↓ ↓ ↓

…がダメで

2)




これならできるのです。

作業に応じて1)か2)を使い分けることが仕事では求められますが、私は2)しかできないので、「効率」や「スピード」を求められる仕事はできません。

bako