忘年会の季節が近づいてきました。
忘年会などの親睦飲み会を、心からエンジョイしている人はどれくらいの割合なんでしょう。
飲みにケーションなどという言葉があるけど、あれもどこか、「サラリーマンはつらいよ」的な哀愁がただよいますし。
それはともかく、飲み会は、雑談苦手派にとって難易度の高いイベントであります。
ほんらい飲み会は、互いに普段と違う一面を見せ合うことで親しくなるものなんでしょうが、その「普段と違うフランクさ」がツライというか。
とはいえ、私もヨレヨレ迷走しながら15年以上仕事していると、
「確かに雑談苦手派にとっても、飲み会は一種のチャンス」
であることは、分かってきました。
なんと言っても酒の席は無礼講ですし。
キョリを縮めるのに、多少不自然でもなんとかなります。
でも、でも、飲み会って「無礼講だけどホントに心から無礼講」じゃないですよね。
ここが難しいのです。普段以上に、雑談の「何でもいいけど何でも良くない」度がフクザツになるのです。
集団の中で、中堅くらいの年齢になってくると、その無礼講加減は少し分かってきましたが、若いころはホントに分かりませんでした。
だからキョリをちぢめるどころか冷え込ませるように黙りこくり、時計ばっかり気にしていました。
10〜20代のころは、そういう席でよく「おとなしいね」「しゃべらないね」と言われました。
あれって「こういう席はもしや苦手?大丈夫?」てなかんじに気を使っていただいてたのでしょうか。
私は、「もうアンタとは付き合っていられないよ」と引導を渡すセリフだと思っていました。
だから「はあ……」「そうですか……」と言うだけ。
気遣いで言ってくださってたのだとしたら、あの頃の皆様、本当にごめんなさい。
bako