第23回FCCサロン 「誰にでもできる情報発信を学ぼう」 報告

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誰にでもできる情報発信を学ぼう
 −今こそ必要なWEBによる土木分野の情報発信−
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タグ:情報発信,土木技術者,WEB

[話題提供] : NPO法人 コミュニティリンク 代表理事 細谷 崇
[コーディネーター]: 兵庫県阪神南県民局西宮土木事務所 本田 豊(FCC副代表幹事)
[日時] : 平成20年7月18日(金) 18:30〜20:10
[場所] : アプローズタワー13階 会議室14
[定員] : 50名
[参加費] : 無料

【企画の趣旨】
私たちの情報入手・情報発信の手段として,今まで主力だったマスメディア媒体(新聞・雑誌・ラジオ・テレビ)のシェアが減少している一方で,インターネットネット市場はダントツで成長しています。

広告費の数字を見ればわかるように,ネット市場は今後も益々成長していくでしょう。

 新聞 9,986億円 3.8%減
 雑誌 3,887億円 1.5%減
 ラジオ 1,744億円 1.9%減
 テレビ 2兆 161億円 1.2%減
 インターネット 3,630億円 29.3%増
 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・㈱電通「2006年広告費調査」より

しかし…,情報発信でインターネット(WEB)を使えば有効だということはわかっていても,いざWEBで情報発信といわれても,自分ではとても無理…という人が多いのではないでしょうか。
WEBを使った情報発信って,いったいどうしたらいいの?自分には難しいのでは…。

第23回FCCサロンでは,WEBによる情報発信の種類(ホームページ・ブログ・SNS など)と,それぞれの違い,情報発信の方法などを理解していただき,ご自分にあった情報発信を効果的に実践していただくための参考にしていただければと思います。

今回は,WEBによる情報発信を数多く手がけるNPOとしてご活躍のパソコン活用隊(現・NPO法人コミュニティリンク)・細谷崇理事長を講師にお迎えして,WEBによる情報発信の基礎から応用まで具体的なお話をいただき,皆さんからの質疑応答も交えながら,楽しく学んでいただきたいと思います。

【当日の内容】
参加者数: 13名(講演者を含む)

0.プログラム

第23回FCCサロンでは,下記のような流れでお話をいただきました。

 (1)情報発信の種類とその違い
 (2)情報発信の主流 Movable Type と具体的事例
 (3)情報発信にもPDCAサイクル
 (4)情報発信に便利なツール

1.情報発信の種類とその違い

現在,インターネット上では主に
 ① ホームページを使った情報発信
 ② ブログを使った情報発信
 ③ SNSを使った情報発信
が行われている。このほか,最近ではポッドキャストネットラジオといったツールもある。
これらの情報発信には,それぞれ違いがあり,メリット・デメリットがある。
ホームページは,企業の顔として正式な情報発信媒体として使われている。利点はデザインやレイアウトで自由度があること,欠点は専門知識が必要で専用ソフトも必要。最初はプロに外注することが多い。
ブログは,団体の活動・情報の発信の場として使われている。時事問題や専門的な話題も発信されている。ホームページに比べて,個人の情報発信のイメージが強い。欠点はデザインやデザインが決まってしまっているので自由度はないが,利点は専門知識が必要ないために利用度が爆発的に増えた。また,初期構築費もかからないし,更新作業が簡単なため外注する必要がない。
SNSは会員向けの情報発信の場であるが,今やMixiなどは会員数が多くなりすぎてしまった。紹介制,会員制のために,全く知らない人との情報共有は発生しない。
そのほか,ポッドキャストやネットラジオ等のインターネット経由の配信システムツールが存在する。

2.情報発信の主流 Movable Type と具体的事例

現在の情報発信の主流は,ホームページ+ブログによる組合せ。ホームページで公式な発表,会社概要,事業内容,地図などが発信され,ブログで日々の活動内容,現場の状況,人の顔が見える情報発信が行われている。ブログの活用によって,社長と社員の距離,社員と学生の距離が近くなる。
近年は,デザインやレイアウトの自由度が高いホームページと更新が簡単なブログの利点をそれぞれうまく組み合わせた「Movable Type」というツールが出てきた。スピード,作業効率,コミュニケーションなどを重視する企業が「Movable Type」を活用して情報発信するようになっている。ベネトン・ジャパンはスピードを重視する企業の事例で,「Movable Type」を導入後はショッピングサイトの更新が劇的に速くなった。劇団四季は作業効率を重視する企業の事例で,「Movable Type」を導入後は複数のページの更新がブログ感覚で一度に行えるようになった。ソニー損保はコミュニケーションを重視する企業の事例で,「Movable Type」を導入後は最新のお客様の声がより速く社内に届くようになり,双方向のコミュニケーションツールとして役立っている。
「Movable Type」はインターネットさえあれば,自宅でも簡単に作業することができる。
特に中小企業では,ホームページの立ち上げの予算は確保されても,更新の費用が確保されていないことが多く,そういった場合に「Movable Type」は非常に有効となる。

3.情報発信にもPDCAサイクル

情報発信にもPDCAサイクルは必須であり,例えばアクセス数の目標をたてることも大切となる。
ホームページは作ったら終わりというのではなく,育てていくことが大切。アクセス解析によって評価を行い,問題点があれば改善していく流れが大切。

4.情報発信に便利なツール

例えば,「Yahoo! JAPAN 関連検索ワードサーチ」は検索されるキーワードがわかるサイトであるが,今何が多く知ろうとされているのかが探れる。検索エンジンの最適化を図るためのSEO対策(検索エンジン対策)にも力を入れることが大切。
ホームページは,検索したときに1ページ目に挙がってくることが大切で,2ページ目以降はなかなか見てもらえないことが多い。また,情報の多さがアクセス数につながってくる。アクセス数の多いサイトは,外部からリンクが張られていることが多い。
ブログでは,トラックバック機能を使うと,アクセス数が増えていく。

(%ニコ女%)(%ニコ男%)

当日の内容はPDFで参照できます。