神戸新聞 2002年1月27日 日曜日
播磨在住の外国人を対象にした「播州弁かるた大会」(姫路市国際交流協会主催)が26日、姫路市本町のイーグレひめじで開かれた。米国や中国など7カ国の出身者16人が参加。「せんどぶり」(久しぶり)や「ごうわく」(腹が立つ)など、ちょっぴり難しい方言に戸惑いながらも、かるた取りを楽しんだ。
大会は昨年、播州弁を使った、いろはがるたができたのをきっかけに開催。競技を通じて、外国人に地域のよさを知ってもらう目的で、同協会が、かるたを作った播州弁研究会(井上四郎会長)に呼びかけて実現した。
井上会長が「荒っぽいとか言われる播州弁だが、実は京から伝わってきた美しい言葉も多い。一つでも覚えて帰ってください」とあいさつ。競技は、英語や中国語の解説を交えて行われた。
神埼高校の英語指導助手のニコラス・ディマシオさん(23)は「米国でも東西で言葉が違うが、ここまで多様ではない。いい勉強になった」
多くの参加者は、かるた取りは初体験で、姫路市内で中国語講師をしている王瑾さん(32)は「緊張感があって、どきどきした」と話していた。