散り際とはいえまだ桜色鮮やかな4月12日の日曜日。4月に入って例年になくぐずついたお天気が続きましたが、この日は久しぶりに晴れてよいイベント日和となりました。
今回の会場は須磨に流された光源氏の住まいがあったといわれる須磨の現光寺さんです。通称「源氏寺」とも呼ばれております。由緒ある造りのお寺で国宝の源氏物語絵巻複製の襖も見ることができます。
そんな素敵な会場に今回も大勢のお客様が来ていただき、満員御礼となりました。
今回のテーマは「絵合(えあわせ)」。光源氏側とライバルの権中納言側との絵合対決。
まずは当会理事・出田作詞「絵合」の漢詩を披露。それを田中峰翔先生の詩吟、米家哲郎さんの中国語朗誦で楽しみ、松下峰陽先生は和歌を吟じてくださいました。前半最後は小池照男さんのプチ横笛講座と素敵な横笛の演奏を披露していただきました。
後半はいよいよ「絵合の巻」の朗読。今回は「プチ・シェル朗読の会」の4人で朗読していただきました。4人の息の合ったかけあいに、お客様も次第に話の面白さに引き込まれていきました。素敵な声で和歌を吟じてくださったのは田中峰柳先生。ぐんと話が引き締まります。あっという間の1時間半、滞りなく朗読会も終了いたしました。ご来場いただいた皆様、本当にありがとうございました。
今回は「小笠原流煎茶道」様による「煎茶を楽しむ会」も朗読会の前後に行われました。床の間のしつらえ、お道具も素晴らしく、洗練された所作から生み出される珠玉のお茶の味を皆様堪能しておられました。
当会理事長・林静佳の掛軸や、創花人・佐藤悦枝さんの創花も目を楽しませてくださいました。
次回の源氏物語の朗読会は6月28日(日)・姫路護国神社にて『賢木の巻』を行います。
またこちらもよろしくお願いいたします。