評価とは相手の行動に対するこちら側の思いを伝える働きかけです。その役割は相手を価値付け、意欲付け、方向付ることです。評価の方法は、叱ること褒めることはもちろん、無視すること、バカにすることまでも入ると思います。もちろん、相手やその場に応じた効果的な評価の仕方が求められますが、相手の行動に対するこちら側の反応全てが評価と言えると考えています。この評価によって評価される側は、指導されている内容を自分のことだと認識し、さらに自分の行動を振り返ることが出来るので、指導者側としては大変効果的な働きかけであると考えています。熱心に指導者が受け売りの言葉や詩を伝えても、相手に伝わりにくいのは、相手がその言葉と自分をリンクさせられずにいるからです。自分と指導者の言葉がつながった時に初めて、腑に落ちたり理解したりするんだと思います。相手と指導者の思いをつなげるには評価が適していると思います。その時に指導者としては、やはり何をどのように評価するかが大切です。何か問題行動が起きた時、その原因や過程、結果を肯定的に評価するのか、否定的に評価するのかは大変重要です。その評価の基準や仕方によって相手の成長は大きく変わっていくでしょう。色んな指導者の評価を見て、評価の仕方だけでなく、評価の裏に潜んでいるその指導者の思いも学んで行きたいです。