「歴史講座」地名が語る生活史聞く

日時:3月6日(金) 9時30分〜
場所:西宮塩瀬公民館
主催:名塩老人クラブ連合会
講師:田辺 真人氏(園田女子大学教授)
テーマ:地名が語る生活史 -阪神間の地名の由来-
1.風土と生活
 ・阪神間とは・・・大阪から神戸までの間をそう呼ぶのだろう具体的には尼崎・伊丹・宝塚・西宮・芦屋は入るが、神戸は大半の人は阪神間の中にいれるが大阪はその中には入れない大阪はのけ者にされているのか。?
 話はそれるが、古代から大和・奈良・平安・鎌倉・室町・安土桃山・江戸とそれぞれの時代をそう呼んでいるのは、政治の中心地を指しているのに何故桃山だけは大坂と呼ばないのか、大阪大学の教授が著書「大阪学」で述べていると紹介ある。
たしかに豊臣は大坂が政治の中心であったのだから<安土・大坂>と呼ぶべきでここでも大坂はのけ者にされていると興味ある話であった。
次に阪神間の風土の違いについて「山側」「浜側」「川」から述べられ例えば、川について神戸の川は石ころと泥で成り立っているが他の川は水がある違いを具体例としてあげられた。
2.摂津国の成立前後
 浪速と武庫について、この時代、大和から来た人は上町台地から西は海でそこから見える対岸-むこ-武庫(牟古、六児、務古、六甲とも書いた)の話には大いに説得力があった。
それ以外にも鳴尾、西宮、杭瀬、大物、尼崎、伊丹などの地名の起こりも楽しく拝聴しました。
最後に戎神社のご利益の変わり身(漁場→商売)は非常に面白かった。