宗教や文化にのこる女人禁制

相撲の土俵や修験道等に見られる「女人禁制」についてのセミナーがソリオ2の男女共同参画センターにて、平成21年8月5日(水)に行われました。
 講師は、関西大学講師の 源 淳子氏 でした。
 「女人禁制」については、昔から酒つくりや板前の世界にも見られましたが昨今はかなり少なくなってきています。
 今回は、奈良県の大峰山にのこるこの習慣について検証が試みられました。
 これのルーツは今から1000年以上前の平安仏教に由来するとかで、仏教には『女子五障』とか『変成男子』とか言われる言葉があり、前者は「女性には5つのさわりがある。」とされ、後者は「女性は仏にはなれず、一旦男性に変わって後、仏となる。」との由。
 女性には”穢れ”があるとされ、修行に差し障りがあることから、このようになったようです。
 すなわち、具体的には”穢れ”とは、「出産」とか「月経」であり、当然ながら当時の男性連中が定めたのは明らかで、あの空海や最澄達も”不浄”としてきたらしい。
 男女平等が叫ばれる現在においては、この習慣を納得させられるポリシーは最早なく、近い将来においてはいづれも全廃される時代が来るものと思われた1日でした。