ユニバーサルデザインとファッション

笹野綾野助教(ファッションハウジングデザイン科)によるファッションにおけるデザインについて、平成21年8月25日(火)にセミナーが開催されました。
 まずユニバーサルデザインとは「年齢、性別、国籍等にかかわらず、全ての人にとって安心・安全で使い勝手のよい製品や環境の創造を設計段階から配慮すること」との説明があり、具体的に以下の七原則で表現されました。
 すなわち、①公平性(自動ドア等)②自由度(エレベータのボタン等)③単純性(回数券カード等)④わかり安さ(トイレ表示の絵文字等)⑤安全性(車のオートマ化等)⑥負担の少なさ(ドアのノブ等)⑦スペースの確保(車イス用のトイレ等)であるとのこと。
 このユニバーサルデザインをファッションに取り入れると「年代や障害の度合等にかかわらず、より多くの人が快適に使用できる衣服」となる由にて、例として”アフタヌーンティードレス”を示しながら、①より多くの人に対応 ②デザインの多様化 ③着脱の容易さ ④安心・安全 ⑤機能的 ⑥適度のゆるみと⑦美しさとお洒落を楽しむことができることと結論付けられました。
 ますます高齢化が進む我が国において、今後は「体型データの収集と情報提供」「楽しく機能的な商品の製作」が求められるのではと、感じたしだいです。