物事を経済学的に考えようとの講座が平成21年9月26日
(土)に、関西学院大学で開かれました。
講師は、同大学の准教授である松枝法道氏でした。
経済学的な考え方とは、ひと口に云って『損得勘定』で物事
を判断するということで、得が損を上まわれば実施し、下回れ
ば中止をするということですが、ただこれはお金だけではなく、
環境とか気分とかも入ってきます。
講師は、日常的ないろいろな事柄を例題として提示し、会場
との双方向ディスカッションで話しを進められました。
たとえば、「茶色の卵(赤玉)が、白い卵(白玉)より高く売られているのはなぜ」というような課題を受講者に与えました。
結論だけ申しますと、美味しさも栄養も同じなのですが、卵を産むニワトリが異なるためで、赤玉を産むニワトリの方がエサの量が多く必要(原価が高い)だからだそうです。
その他、「冷蔵庫にランプがあるのに、冷凍庫に無いのはなぜ」(結論:開閉の頻度が圧倒的に違うから)、「車の給油口が左右統一されないのはなぜ」(結論:どちらからでもガソリンスタンドで給油出来て、効率が良いから)、「男性の洋服と、女性の洋服とでボタンかけが異なるのはなぜ」(結論:昔貴族の女性は侍女にドレスを着せてもらっていて、侍女が作業しやすいため→今さら変えるとコストが高くつく)等です。
それでは、民主党が「最低賃金を703円から1000円にアップしようとしていますが、この政策では必ずしも労働者の生活が良くなるとは限らないのはなぜ」でしょうか。
さあ、経済学的に考えてみましょう。