タンパク質のふしぎ

平成21年9月26日 (土)今回の公開講座では理工学部生物学科で、日々、研究と教育にいそしむ6人の先生が登場し、「どんな研究をしているのか?」をわかりやすく6回に分けて説明して頂き、本日は渡辺先生の担当です。
 今日は「タンパク質のふしぎ」というテーマです、タンパク質とは、アミノ酸が多数、鎖状に連結したもので、1838年に発見されました。
 細胞の主成分であり、生命現象に深いかかわりを持っています。
 プロテインという言葉は、ギリシャ語の「第一のもの」という意味に由来します。
 タンパク質の分子には、水に溶けない繊維状のもの(セルロース)や、また、細胞膜に透過性を与えたり、代謝反応を引き起こす球状のもの(グリコーゲン)まで、さまざまな性質のものがあり”一粒で300M走れる”という、あのコマーシャルで有名な、「グリコ社」はグリコーゲンから名付けたそうです。
 また、1960年代に下村先生は、オワンクラゲが持つ、緑色蛍光タンパク質を発見し、それを分離・精製して、2008年にノーベル化学賞を受賞したのは、皆さんもご存知のとおりです。