宝塚の歴史(先史時代〜古代)についてのセミナーが平成21年
10月3日(土)に、東公民館において開催されました。
講師は、園田女子学園大学名誉教授の「田辺眞人氏」でした。
宝塚市内では、旧石器時代の石器が仁川高丸と香合新田(西谷
の端)で発見されており、かなり古くから人類が生活していたであろ
うと推測されているようです。
また、約1万年前の縄文時代の石鏃等もやはり香合新田と安倉
から出土していて、さらに弥生時代の高地性集落も五ヶ山遺跡(仁
川)や旧清遺跡(清荒寺東)として発見されているとのお話しでした。
さらに、古墳時代の長尾山古墳も発掘されており、経済力のある大きな勢力が支配していたであろうことも証明されているとか。
ただ、それがどのような勢力かというと、その詳細は判明しておりません。
平安時代に、各地の祖先を表した『新撰姓氏録』なる書物があり、これは皇別(天皇から分かれた)、神別(神から分かれた)、蕃別(渡来系から分かれた)に分類されていて、わずかに”伊蘇志臣(イソシノオビト)”の名が見え、”伊子志”の前身であることが想像出来るようです。
奈良〜平安時代には、政治と仏教が接近しすぎ、癒着が顕著になってきた反省から宗教改革の動きが起こってきたとかで、これの修行の場として中山寺や清澄寺等がクローズアップされてきたとのことでした。
我が街も随分古い時代から歴史を刻んでいると思うと、ことおろそかに出来ないと実感いたしました。