在来動物と移入動物

自然環境というジャンルの内、今回は在来種の危機と外来種の
影響等について、動物に的を絞ったセミナーが、平成21年10月
17日(土)に東公民館で開かれました。
 講師は、関西学院大学非常勤講師の足立 勲氏でした。
 まず最初に、「日本における生物多様性の危機」というテーマを
取上げられ、絶滅の危機に瀕している野生生物について、データ
(哺乳類:63種、鳥類:119種等々)を示されながら、その種類や
影響等についてお話しをされました。
 因みに、「ニホンオオカミ」はすでに絶滅しているわけですが、その結果 鹿が異常に増えて、そのためエサである笹の芽がたくさん必要となり、笹が育ちにくくなってきているとか。
 ただ単に動物の種類が1つ減ったというだけではなくて、それによって周辺の状況が変化してきていることがよくわかりました。
 次に、「兵庫県版レッドデータブック」のご紹介があり、パワーポイントによって、Aランク〜Cランクの動物を多数見せていただきました。
 内容は、鳥類・昆虫類・その他の動物とさまざまでした。
 また、移入動物にも言及され、「アライグマ」を例に出されて、農作物の被害の多発を憂慮されておられました。
 ペットとして飼っていた人が、何らかの理由で野に放されるケースが散見されておりますが、他への影響も考えて慎重に対応したいものです。