宇宙は永遠不滅ではない

平成21年10月17日(土) 秋の公開講座に出席しました。
講師は名古屋大学の杉山先生です。
 つい100年ほど前まで、宇宙が永遠に変化しないと、
いう考え方が広く、信じられていました。
 ところが、1900年ごろ、遠くの銀河ほど高速で遠ざか
っていることを「エドウィン・ハッブル」が発見しました。
 また近年、天文観測においては、”すばる望遠鏡”など
の巨大望遠鏡が活躍を始め、これまで見ることの出来な
かった宇宙の新たな姿が、次々と明らかになってきました。現在では、宇宙に「はじまり」があったことや、その歴史すら分ってきました。
 宇宙が誕生したのは、およそ137億年前だと推定されています。誕生直後の宇宙は
物質が小さな領域に集まっており、高温・高熱の灼熱状態でした「ビッグバン」といいます。その後宇宙は膨張しながら冷えてきたそうです。
 およそ数億年以内に最初の恒星が生まれ、そして恒星の集団である銀河も、誕生し
たと考えられています。
 銀河は当初小さな物でしたが、互いの重力で引き合い、衝突・合体を繰り返し、現在の姿になりました。そして現在も膨張しています。
 ところで、銀河の最後はどうなるのでしょうか?太陽の寿命はおよそ100億年ですが
63億年後には、赤色巨星となり地球の軌道まで膨張すると考えられていますが、我々が地球温暖化や核戦争で滅亡するのが先かもしれません。