ビリケンの歴史について

10月19日(月)宝塚カレッジ
講師:田辺眞人園田学園女子大学名誉教授
歴史と現代の5回目で先月に引き続き1580年代から1850年頃までの講義でしたが、<余話>のビリケンの歴史に惹かれたので紹介します。
今から100年前米国のE.I.ホースマン(女流美術家)が作品に悩んでいた時彼女が夢の中で見た尖った頭と吊り上がった目をした像をモデルに作品を製作したところ、これが当時の米国大統領ウィリアム・タフトのウィリアムの略称ビリーに愛称語尾ケンをつけ【ビリケン】として呼ばれ大変流行した。
日本には1909年頃渡来し、1911年大阪の繊維会社が商標登録を行い、販売促進用品や商品キャラクターとして使用した。
1912年新世界に遊園地ルナパークがオープンする際、当時流行していたビリケン像が置かれ、新世界の名物となった。しかし、ルナパークの閉鎖とともに、ビリケン像は行方不明となった。
1979年通天閣に「通天閣ふれあい広場」を作る際、かつて新世界の名物であったビりケン像を復活させることとなり、戦前のビリケン像が木彫で復元され、以来通天閣の名物となっている。
なお、神戸新開地の近くに稲荷神社、鎮守稲荷(詳細はいずれもネット検索で可)に戦前のビリケン像が今も残っているとのことでした。
(写真はネットから借用)
<おまけ>
10月19日〜23日まで毎朝4時頃オリオン流星群が見れます。