遺伝子と話題のiPS細胞とは

平成21年10月24日(土) 公開講座の第4回目です、今回
の講座は、生物が後世に「どのようにして」自分の遺伝子を
残すのか?というお話で、私には全く未知の世界で大変
興味が湧きました。 講師は向 先生です。
 この生殖細胞の実験は”ショウジョウバエ”と”マウス”で行
われたそうです。 動物は卵子から始まり、細胞分裂により
それぞれの個体になっていきますが、卵子のときすでに生殖 
細胞となり、後世に伝えていく部分と、体や指となりその代で
使い捨ての部分と、はっきり分かれているそうです。 遺伝情報が詰まっている部分を 「極細胞質」と呼んでいます。また「極細胞質」以外の部分は、人為的に「ある情報」を与えると、体のどんな部分にも変化したそうです。また、最近では京都大学の山中教授が、「ES細胞」(胚性幹細胞)のまねをする「iPS細胞」を世界で初めて作り、新聞記事等で発表したのはご存知のとおりです。「iPS細胞」は細胞に、数種類の遺伝子を導入することにより、「ES細胞」のまねをする「文化万能性」を持った細胞を、培養することが可能になりました。「文化万能性」を持った細胞は、体の皮膚や臓器を作ることが可能で、肝臓癌の再発リスクも8割以上減少し、”至高の医学”と呼ばれています。(金があればの話ですが)また、話は少しずれますが、究極のがん治療施設は兵庫県にも出来ました。 場所は今年洪水で大変な被害が出た,作用町の南東15kmぐらいの山間部に最近できた町で、「播磨科学公園都市」といいます。 この施設の特徴は、患者に合った放射線治療を行ってくれますが、難点は交通が不便で、治療費が自費で金が高いことです。