平成21年11月7日(土)上記テーマで関西学院大学の秋季オープンセミナー講座がキッピーモール6Fまちづくり協働センター多目的ホール(三田市)でありました。講師は明和病院院長山中若樹先生でした。
人類の欲望として①本能として生きる為の食欲と子孫を残す為の性欲②高次元の欲として創造(芸術、研究、開発)、競う、教育、スポーツ③健康で長く生きたいとの長寿願望がある。これらの欲望が医療を進歩させたと医学の歴史や伝染病および感染病対策や麻酔薬、消毒薬、受容体拮抗薬、免疫抑制剤の開発と日本の医療・医学等で説明がありました。
日本人の寿命が伸びた理由は医療の進歩(幼児期の感染症死亡の減少や伝染病の流行の減少)と経済成長(栄養の向上)、医療の受給、公衆・環境衛生(下水道の普及)、教育水準の向上である。医療の進歩は感染症との闘いで人類vs病原体(細菌、ウイルス、真菌など)が共に生存をかけて飽くなき戦いで勝負がつかなく医薬品の開発が絶えず行なわれている。健康で長生きするには食生活(抗酸化物質の摂取—緑黄色野菜、大豆、魚類等)等の生活習慣の改善や自発的な適度な運動とカロリー制限の組み合わせであること。寿命を延ばす医学の挑戦として移植医療、遺伝子治療、再生医療が行なわれている。新型インフルエンザA(HINI)は季節性インフルエンザに比べて①弱毒性②感染率は高い③0〜20歳代が8割を占める④重症化する人は妊婦(免疫機能がおちている)や基礎疾患を有する成人⑤死亡率は0.05〜0.1%と低い、やや高め?⑥死亡者の67%は基礎疾患を有する人。ワクチンは優先順位をつけて接種され医療従業者>基礎疾患(透析、妊婦)で7700万人分(国産+輸入)あって副作用は避けられないが乳幼児、小学生、中学生、高校生は早く接種する方がよいと説明があった。