平成21年11月7(土) 甲南大学・秋季公開講座の第6回目
で、今回の講座が最終回です。 人はたった一本の染色体が
異常でも難病にかかりますが、その難病の原因も徐々に分って
きました。 講師は 石黒先生 です。
それぞれの生物は固有な染色体の1組。 生物は多くの細胞
の集まりで出来ています。 細胞には核があり、その中に1組
の遺伝情報伝達物質「ゲノム」は、1個の細胞の中に存在する
全遺伝子を含む遺伝情報全体をさし、遺伝情報伝達の単位で
あります。
人の細胞は、22組の常染色体と1組の性染色体、つまり23組の染色体があり、これが「人ゲノム」であります。 染色体は遺伝子という形で親から子へ受け継がれる、遺伝子の基本単位である「DNA」という物質から出来ています。
貧血、コレステロール過多、痛風、及びガン体質等の遺伝子の研究は、アメリカのベンチャー企業が中心的に行っています。 また、グーグル開発者のセルゲイ・プリン氏は、パーキンソン系の病気になることが、2006年に分ったので、いま、治療方法を募集しているそうです。 遺伝子の研究チームのデーターベースはアメリカにあり、イギリスと日本が参加して3ヶ国で研究成果の書込みを行っています。
また、おわんクラゲの光る「DNA」を取り出し、他のクラゲに注入すると、そのクラゲも光るようになるそうです。 そして、「DNA」鑑定も現在では15年前と比べ、精度が格段に上がり、間違いがほとんど無くなりました。
最近の医療技術、遺伝子の鑑定技術の進展は目覚しいものがありますが、その恩恵を享受できるのは、現在の世界人口約68億人の僅か2%でしかありません。