いま食で何が起きているのか

「あなたの食卓が危ない」と銘打って、消費者連絡会が平成21
年11月12日(木)にプレラホールでセミナーが開催されました。
 講師は、ジャーナリストの天笠啓祐氏でした。
 まずトピックスとして、①新型インフルエンザ、②サイコロステーキ
(大腸菌O-157)③エコナ(トクホ取り下げ)の問題を「公害」と断言
されました。
 すなわち、①はメキシコの養豚場に問題あり(ひどい糞尿処理)
②は畜産に抗生物質の使いすぎ(米国)、③は主成分に発癌促進
作用あり・・・を指摘されました。
 また、今迄の”大量生産・大量消費”が行き詰り、経済は右肩上がりが限界となり、そして各家庭には消費財が行きわたっている状況を説明されました。
 このような環境の中にあって、日本の方針は相変わらず「自動車の輸出・食糧の輸入」を崩さず、この結果年々自給率が低下傾向にあります。
 そしてそれに加えて安値合戦がグローバル化してきたため、「ミートホーフ事件」「中国ギョーザ事件」「汚染米転売事件」等が必然的に起きてきたと分析されました。
 そのような状況を打開し、安全・安心の食生活を取り戻すには、『輸入食品を減らし、地産地消の社会を築くこと』であると締めくくられました。
 結局 我々消費者は「買う・買わない」の選択権を持っているのだから、この提言の一助を担うことは可能だと、改めて感じたしだいです。