経済学で社会のナゾに迫る

日 時 平成21年11月14日(土)
場 所 関西学院大学
講 師 松枝法道氏(関西学院大学准教授)
 世の中にあるさまざまなナゾを「経済学」という視点から検証
しようというセミナーです。
 まず最初の事例は、①都心の一等地にゴルフ練習場が現れ
ることがあるのはなぜ。・・・というもので、これは、現在不況で
ビル等を建てても商売にならないため、景気が回復するまでの
つなぎとして、有効利用しているとのこと。
 次に②飛行機のチケットは出発日が近づくほど高くなっていくのに、ミュージカルのチケットは公演直前にディスカウントされるのはなぜ。・・・という課題で、このどちらも「席を売る」いうところでは同じなのですが、飛行機のチケットを早く買う人は時間的余裕のある人種で、直前に買う人は仕事等で忙しく、かつ必要な人種である由。
 一方 ミュージカルのチケットを早く買う人は、ミュージカルが好きで、かつ日程も定まっている人種であり、直前に買おうとする人は、関心が浅く、比較的ヒマな人種であるとのことで、結局 どうしてもほしい人には高く、選択の自由度がある人には安価にという心理が働いているようです。
 いづれにしろ、誰かの得が、他の誰かの損にならない社会の仕組みに貢献できる『経済学』であってほしいものだと思いました。