日 時:平成21年11月28日(土)
場 所:アミティホール
講 師:益川敏英氏(ノーベル物理学賞受賞者)
このセミナーには、中・高校生からお年寄りまで幅広く参加
されていました関係からか、氏の専門分野であります素粒子
のお話しはあまりなく、ごく身近な問題で科学を語られました。
科学とは、人類に自由を準備するものである・・・と。
そして、その自由とは、たとえば・・・・・
2つのレバーがあり、どちらかを引くとお金が出てくるが、他方を引くと毒ガスが出てきます。 さあ どちらでもどうぞ・・・は、自由とはいえない。
右のレバーを引くとお金が、左のレバーを引くと毒ガスが出てきます。 さあ どちらでもどうぞ・・・・が自由というものである。 と説明されました。
このような仮説をさらに、エレベーターの安全装置の開発やテレビのIC化等を例に、誰にでも解りやすいように解説をいただきました。
誰にも得手なことや好きなことがあるはずで、それを追求し、今迄自分の知らなかった事柄が解ってくるプロセスが楽しく、よって自身が夢中になれるものを探し、失敗もし、道に迷いながら試行錯誤して行くこと・・・それがロマンであると締めくくられました。
若い時でも、老いを迎えてからでも、その時点その時点での”初心”は必ずあるはずだと改めて思い知らされたセミナーでした。