環境対策と経済

日 時:平成21年12月3日(木)
場 所:鳴尾公民館
講 師:藤井洋一氏(神戸新聞社)
 我が国の鳩山首相は、国連の場においてCO2を’90年比
25%削減を公表し、満場の拍手をあびました。
 言葉で言うのはやさしいことですが、これの実行の対策と
なると、削減率が大きいだけに、手先の努力だけでは出来
ないわけで、結局 工場等では消エネ型設備の導入や、
家庭では消エネ製品への買い替え等が必要であり、イニシャルコストがかなりかかってくるであろうとのことです。
 たとえば家庭においては、これの対策に年間13〜76万円の負担増になるという試算も出ており、この不況下においてはたして国民はこれに耐えられるでしょうか。
 もっとも排出量取引という手法もあり、他国から排出量をお金で購入するという方法もあるようですが・・・。
 さてこれに向けての対応はと言いますと、環境税の導入(CO2削減に直接影響はない)、グリーン電力(風力や自然エネルギー)の活用(広い土地や設備が必要)、太陽光電パネルの促進(天候や高い建築物の影の影響)等々、進行中ですが、まずは日本の方針として、そのメインは「自分の努力でやる」のか「他国からの排出量購入も視野に入れておく」のか、明確にする必要があるように感じます。
 やり方次第では、我々の生活や税制にも大きくかかわってくる問題で、今後とも注視していくことが肝要かと思います。