薬と薬事法の改正

日 時:平成21年12月17日(日)
場 所:尼崎市女性センター
講 師:平野 剛氏(神戸大学附属病院)
 氏は薬剤師の立場で、薬のこと及び今年改正された薬事法の
ことについてご講演されました。
 薬については基本的なこと、たとえば薬は飲んだらどのような
経過をたどるかと言うことですが、胃では胃酸により溶かされ、腸
ではこれを吸収して血液中に送り込み、肝臓において水に溶けや
すくして、腎臓から尿として排泄されるということだそうです。
 その他 必要量を飲まないと効かないことや、反対に多過ぎると副作用が出ること等も教えていただきました。
 また薬事法ですが、1960年に国民皆保健が構築された際に出来たとかで、目的は医療品の開発促進、保健衛生の向上云々だとか。
 ただ今回の改正は、主に販売に関することで、①薬を3分類(リスクの高い順に第1・2・3類)、②専門家(薬剤師又は登録販売者)の説明を義務付け、③分類に応じた陳列・・・ということで、コンビニや薬局でも気軽に買えるようにしたそうです。
 これは年々上がる医療費を抑制するため、「セルフメディケーション(自分が責任を持ち、自分で手当をすること。できるだけ医者にかからないようにする。」)のためとのこと。
 確かに高齢化とともに医療費は上がったでしょうが、国の施策にはちょっと寂しい気もいたしました。