坂本龍馬の秘話

日 時 平成22年1月21日(木)
場 所 TOYRO倶楽部
講 師 木村武仁氏(霊山歴史館・学芸員)
 NHK大河ドラマの放映でたちまち人気となった坂本龍馬に
ついて、ドラマとは異なる部分を少しご紹介いただきました。
 最初に「龍馬の3大偉業」として、①薩長同盟の斡旋、②
大政奉還の成立、③船中八策(倒幕後の政策)の立案を
上げられ、いちもにもなく納得いたしました。
 次にもうテレビでも放映されましたが「久万川築堤の差配」ですが、この工事の責任者が父の友人であったことからこれに随行し、工夫等人の使い方を学んだようです。
 それから、やはりドラマで取上げられました「身分制度」のことですが、おおよそは山内家が関ヶ原の合戦後、掛川から土佐に移封された際、元々の家臣を”上士”とし、前藩主の長宗我部家の家臣を”下士”と位置づけた経緯があります。
 また「坂本家」ですが、テレビではかなり貧しく表現されていますが、たしかに身分は武士の最下層である郷士でしたが、本家の才谷屋は有数の豪商であり、実際はかなり裕福な家庭でしたので、19才で江戸へ留学も出来たそうです。
 龍馬が江戸へ出てわずか1ヶ月後に黒船が来航し、これがその後の龍馬に大きく影響を与えたことは、想像にかたくありません。
 龍馬は、生前はあまり知られていなかったようですが、坂崎紫瀾という新聞記者が「汗血千里駒」という連載を書いて、いちやく有名になったとのことでした。
 これからのドラマの展開が、より楽しみになってきました。