日 時:平成22年1月21日(木)
場 所:人と防災未来センターひと未来館6F
講 師:(財)ひょうご震災記念21世紀研究機構
こころのケアセンター副センター長 加藤 寛
阪神・淡路大震災後に国内、海外に突然の災害、事件、事故が多く起きて「心のケア」への社会的関心が高まった。
これらでトラウマ体験をすると心や身体への影響は多彩であり「心のケア」を行なうと心理的問題のほとんどは回復が可能であり改善適応が得られる。
「心のケア」を提供する方法は①窓口がいくつも用意されていること②被害者本意のサービス③多様なニーズに応じられる体制④即時性⑤敷居の低さ⑥アウトリーチ:待っていては駄目。
「心のケア」の方法は①何時頃から初めるか②体制③有効な介入方法。阪神・淡路大震災以降は主に「心的外傷を受けた人へのケア」という意味で用いられてきた説明があった。
新潟県中越沖地震、平成21年台風9号、スマトラ沖地震・津波、四川大地震等においても阪神・淡路大震災後の「心のケア」活動の必要性が今や常識になり、ほとんどの災害で提供されている説明があった。
被災地内外関係者の温度差が生じるので外部からの支援者が心がける事は
①ペースを上げすぎない②押し付けがましいことを言わない③自分たちの経験が役に立つとは限らない④地元の人たちの疲弊を理解する⑤邪魔にならない様に控えめに。
四川大地震への協力・支援として①JICAによる公的支援事業②専門家チームを派遣③現地で、専門家向けセミナー開催④今後、5年間、被災地内の専門職への研修・教育活動を支援説明があった。
支援時には外部からの支援者が心がける項目がいかに大事かと思いました。