宝塚の舞台芸術

日 時 平成22年1月23日(土)
場 所 宝塚東公民館
講 師 河内厚郎氏(夙川学院短期大学教授)
 宝塚歌劇がもうすぐ100周年を迎えることもあって、同
歌劇団を中心に舞台芸術の歴史的経過についてのセミナー
がありました。
 宝塚大劇場が竣工したのが大正13年で、この年に日本初
のオーケストラ・宝塚交響楽団が発足したとのお話しで、日本で
初めてのオケが宝塚市に誕生したとは驚きでした。
 指揮者はオーストリアの作曲家:ヨーゼフ・ラスカ氏で、ウィーン的な娯楽音楽を同オケに伝えようと随分努力されたそうです。
 阪急の創始者:小林一三氏は、試行錯誤しながら宝塚少女歌劇を育成し、ついに昭和2年の「モン・パリ」で大ヒットをもたらし、レヴウ・ブームを起こしました。
 戦後は、男子部も作りましたが受入れられず、物資不足もあって華麗な舞台を作ることが出来ませんでしたが、昭和26年に初の1本もの「虞美人」で再び大ヒットを獲得します。
 その後、ジョージチャキリス等の来日で、少女歌劇はいったん斜陽となりますが、昭和49年の「ベルサイユのばら」が空前のヒットとなり、今日に至っております。
 近年は何もかもが、東京へ、東京へと行く中、せめて当歌劇だけは宝塚の”宝”として輝き続けてほしいものです。