歴史から学ぶ阪神淡路大震災

日 時:平成22年1月25日(月)
場 所:宝塚西公民館
講 師:田辺 眞人 園田女子大学名誉教授
 あの大震災からはや十五年を経過しましたが、二十歳までの
人には記憶が残っていないか、まだ生まれていなかった人たちで
これからもこの様な人たちが増えて行くのでしょう。
 さて、あの震災前の1/8の神戸新聞の記事に立命館大の見野教授の研究で21世紀半ばまでにマグニチュード7クラスの地震が連続して起きる可能性があると指摘。
[関西は地震に対する意識が薄く防災体制が不十分]と警告している。
 その理由として過去の地震記録から起きることを予測されたようだ。
そこで講師(田辺先生)から1185年7月京都で起きた様子を平家物語の十二之巻の先頭に「大地震」として地震の様子と、鴨 長明の「方丈記」(1185年)の一節を各々の原文を解説された。
 また、時代は下り1596年に起きた京都での地震の様子が山科時経の「言経卿記」での詳細な日記と須磨寺の記録の紹介があったが、この記録から兵庫では火事が起こったと書かれているのが象徴的でした。
この二つの地震記録の様子と先の大震災の被害状況は非常に似かよっていることが理解できましたが、どの時代でも大災害が起きれば同じようなことになり、しょせん人間は自然災害には勝てないのだろう。