免疫力をつける生活

日 時 平成22年2月4日(木)
場 所 プレラホール
講 師 藤田紘一郎氏(医学博士)
 これから生きていくために必要な病気にならないための免疫力
について、最近急速に増えているアレルギー病を例にお話しを
してくださいました。
 アレルギー病とは、「アトピー性皮膚炎」「気管支喘息」「花粉症」
等の総称で、たとえば10歳以下の子供では、約40%がアトピー
で、花粉症も日本人の5人に1人が患っているとのことでした。
 抗生物質が作られたのが約100年前ですが、人間は30億年以上前から生活してきており、そのようなものが無くても元気に子孫を残してきています。
 確かに悪玉菌が災いを成してきているのも事実ですが、これとても全く必要ないことはなく、身体のバランスをとっているのだから、超清潔にし過ぎるとこれらを排除(洗い流す)してしまい、これも問題を起こしているとも言えるとのことでした。
 「免疫」とは、病気から免れるための仕組みで、「異物」を排除するための機構であると同時に、「異物」と共生するための手段であるとも考えられます。
 この「免疫力」を醸成するためには、体作りが70%、こころの精神が30%だそうで、前者は、野菜・豆・穀類等を摂取することや適度な運動が必要で、後者は、自然に親しんだり笑って楽しく生活することに効果がある由でした。
 これらは、日常から言われていることなのですが、実行するとなるとむつかしいですね。