平成22年2月18日(木)に、3月2日(火)「花山天皇を語る」主催講座の開催に当たって、同天皇と関係の深い花山院菩提寺を訪れ同天皇に関する晩年を知るため会員、全員で行きました。
当日心配した天気も良好で比較的暖かい中、花山院バス停から急登の坂を息きをきらせながら中間地点の「琴弾坂」で一服、ここは山上に隠遁生活をおくられている花山天皇を慰めるために京から十一人の女官がお世話するため訪れようとするも当時は女人禁制のため登ることが許されずやむ得ずふもとに住まい、ある日天皇を慰めるため、この場所から琴を弾いて慰めたと言い伝えからこの坂を「琴弾坂」と命名されたとのことでした。
今回は、同天皇をさらに深く知るため、「三田市観光協会ボランティアガイド」の藤原様にお願いして、花山天皇について生い立ちから人なりについて詳しく説明いただき、とかく女性関係に問題があると云われていたが、あんがい文化的で信仰も深く、この地で歌われた「有馬富士 ふもとの霧は海に似て 波かと聞けば 小野の松風」は非常にシンプルで素直さが、「琴弾坂」の女官に慕われたように魅力的な人物だったのでしょう。
ここから見える有馬富士、千丈寺湖、はては淡路島(今日は見通しが悪く見えない)まで見渡せる風景はまさに先程紹介した歌の気分が味わえました。
来月の講座はさらに興味深いものになることでしょう。