武庫川流域環境講演会

日時 平成22年2月26日(金)
場所 宝塚市西公民館
講師 平塚康嗣氏(兵庫県阪神北県民局土木事務所)
第一部は「武庫川の天然アユの再生に向けて」1年間調査結果の報告。
武庫川は上流部の流れはゆるやかで、中流から下流までは勾配が、大きいことから治水を重点に生瀬〜河口部まで15基の堰が設けられているとのことでした。
 その結果明治時代まではアユなどの川魚が多く生息していたが、近年ほとんど見えなくなったことから中流〜河口部まで四季を通じて調査した報告と、今後再生に向けた魚道の改修、堰堤の取り壊し、河口部の干潟拡大等の取組みによりアユの住める川再生を目指すこと。
第二部は
講師 久加朋子氏(武庫川ルネッサンス懇談会委員)の
コンクリート三面張りの河川でのホタル再生プロジェクト!として武庫川の支流三田市池尻川の実態調査を通じて再生場所として、いずれもコンクリート三面張りの中から岸に樹木が、植わっていて水辺に草が茂っているところで、カワニナが数個体確認されたが、ホタルの幼虫はいなかった所をターゲットにして、数箇所にわたってU字構の設置により急流からよどみ部分を作り出しカワニナの繁殖を目指した取り組み状況の報告がありました。
いずれの報告も流域の洪水から守るためコンクリートによる治水工事の結果、自然環境が破壊されことから再生取組であるが、双方の折り合いが難しい問題であると感じました。