平安のイケメン男 「花山天皇」

平成22年3月2日(火) 午前の部で実施。
場所:宝塚男女共同参画センター
講師:からあい企画
 平安華やかな頃、浮名を流しスキャンダルだらけの花山
天皇。伯父に当たる円融天皇が第64代天皇として即位の時、
僅か生後10ヶ月で皇太子に任命されていた師貞親王。
 その親王が円融天皇の退位を受けて、第65代花山天皇に
即位したのは僅か17歳のときでした。即位と同時に入内した
皇后・忯子を愛し、寝ても醒めてもラブラブ状態で、翌年彼女がお腹に赤ちゃんを宿したまま無くなってしまうと、突然家出を行い行方不明となり、すぐさま出家してしまいます。
 現存する文献のほとんどには、花山天皇の奇行が書かれていますが、そこには彼が奇行に走らざるをえなかった、ドロドロとした政権争奪戦があったことも事実です。
 この時、朝廷に仕える陰陽師は天文の観測で異変を感じ取り、天皇が退位するという兆しの天変があったが、すでに事が起こってしまったと言ったそうです。
 中国の占候書によると、「唐開元占経」には「月が昴に乗ると貴人に憂いがある」と書かれており、春名は昴食の重大な天変を察知したのではないかと考えているが、実は
この退任には藤原兼家、道兼親子の狡猾な策略があったそうです。
 今も昔も天皇家は本当に大変だと思います。