日 時 平成22年4月3日(土)
場 所 芦屋公民館
講 師 芝垣哲夫氏(アメリカン大学教授)
紀元前のエジプトで、プトレマイオス朝末期に登場し、世界
三大美女の1人とも言われるクレオパトラのお話しでした。
クレオパトラの父が統治していた頃のエジプトは、ローマに
たいへん多額な借金があり、どうにもならない経済状況下に
あったことから、借金の軽減を条件に一時ローマにエジプトの
統治を委ねます。
幼少の頃からこのような状況を見ていたクレオパトラは、「自分がこのエジプトを守る。」と強くギザのピラミッド(写真)に誓ったことでしょう。
しかし、父が亡くなり弟との共同統治が始まりますと、まもなく不仲となり内戦状態になります。
そこでローマからシーザーが出張ってくるわけですが、クレオパトラはこのシーザーを味方につけることに成功しエジプト再生がなるやに思われた時、シーザーがブルータスに殺され再び窮地に立たされます。
その後権力者の1人であるアントニーを味方にして巻き返しを計りますが、結局アントニーもローマのオクタヴィヌスに海戦で敗れクレオパトラは万事休止、自ら命を絶ってプトレマイオス朝は滅んでしまいます。
紀元前のことですから資料はほとんどありませんが、クレオパトラを分析しますと、①コミュニケーション重視、②自己表現型(外向型)、③積極性と行動力が大、④豊かな教養と人間性の持主、⑤独創性があり勇気もある・・・ということになるようです。
「何もしないで滅亡してしまうより、出来る限りを尽くしてみたい。」タイプだったのでしょう。