日 時 平成22年5月2日(日)
場 所 兵庫県民会館
講 師 横山高治氏(全国歴史研究会特別顧問)
平家落人集落とは源平合戦に敗れた平家の残党が隠れ住んだ
所で、北は青森県・津軽半島から、南は鹿児島県・奄美大島まで
全国に亘り、そこは人里遠く離れた山間や離島にあります。
現在 一部は観光名所として賑わっているところもありますが、
そのほとんどが田園開発されたり、若者が都会へ流失して限界
集落となって、その文化や風習が崩壊しつつあります。
また西海の壇ノ浦で波の底に消えた筈の安徳天皇や平知盛、さらに熊野の海に消えた平維盛(清盛の嫡孫)等は各地に生存説が伝えられ、現代に生きる我々にロマンを掻き立てています。
もちろんこれらを実証することは難しいことですが、伝承の物語とすることは出来ると思います。
後半は、屋島の戦いにおいて平家の女官・玉虫の掲げる扇
の的を那須与一が見事に射抜いた物語の講談がありました。
(講談師:太閤堂新玄氏)
講談では、「与一」をあえて「余一」と表現(写真)されており、
これは那須家の男子の十一番目に生まれたことで、”余り者”
の意味だそうで、講談ならではのお話しでした。