仏教伝来 「飛鳥から広まった」

平成22年5月14日(金) 夕方の部で実施
場所:兵庫県民会館
主催:兵庫講座 2010
講師:岩崎日出男 (園田学園女子大学)
 538年、百済の聖明王の使いで訪れた使者が、欽名天皇
に金銅の釈迦如来像や経典、仏具などを献上したことが
仏教伝来の始まりです。
 その後、推古天皇の時代に「仏教興隆の詔」が出され、
各地で寺院建設も始まりました。命ある者がこの世で最も大切な親の恩に対して、感謝をし冥福を祈る為に、仏像を身近に置きたいと考えました。
 ここに仏教信仰が誕生いたします。
 しかし仏教が伝来した際に、「日本書紀」では欽名天皇が、仏教を信仰の可否について群臣に問うた時、物部尾輿と中臣鎌子らは仏教に反対した。
 一方、蘇我稲目は、西の国はみんな仏教を信じている日本も信じようと積極的に天皇に取り入り日本に仏教が入るきっかけとなった。
 また日本は約9600万人が支持する、一大仏教王国である。約7500の寺院、30万体以上あるといわれる仏像は、他の仏教国に比べたも桁違いに多い。世界最古の木造寺院法隆寺があり、最古の仏典古文書もあるが、自らを仏教徒と強く認識する機会が少なくなったのは残念である。