日 時 平成22年5月29日(土)
場 所 神戸女学院
講 師 横田啓子氏(神戸女学院教授)
日本でもグローバル化にともない女性の国際移動/移住が活発
になってきたことにともない、その経緯や実態等についてお話しを
いただきました。
昔は国境を超えることは、金銭的にたいへんなことでしたが、19
73年に円が変動相場制に移行し、1ドルが360円から200円〜
180円に、さらに1995年には80円をも割るケースさえ出てきて、5年ほどOLをして資金を貯めれば2〜3年は海外で暮らせる等、気軽に海外へ出かけられる環境となりました。
それまでは、国際移動といえば専ら経済活動を主とする男性の世界でしたが、今や①先進国の女性が海外の専門労働市場に参入、②芸術や文化の分野で活動するための文化移動、③国際結婚等によるライフスタイル移住等々が顕著になってきました。
後半は、氏が毎年調査を続けているオーストラリアの例を挙げ
ながら、具体的な検証説明がありました。
同国が国策として留学生の受入れを主要産業として位置づけ
また米国や英国に比べて語学のハードルも低いため、日本人
女性の移住が飛躍的に伸びているとか。
語学・スポーツ・ワーキングホリデイ留学等とメニューも豊富で
すが、ただマイノリティとしての問題が浮上してきているようです。