明治の偉人 「高峰譲吉氏、鈴木梅太郎博士」

平成22年6月1日(火) 午後の部で実施
場所:明石市男女共同参画センター
主催:(財) 兵庫県芸術文化協会
講師:茨木一成 氏
 高峰譲吉氏は安政元年、高岡市に生まれる。工部大学校を
卒業後、イギリスに留学する。独特のアルコール醗酵法を考案
し渡米し、アメリカの女性と結婚した。その時麹菌より消化酵素
を抽出し、タカジアスターゼとして販売し世界的に大ヒットした。
 その資金で色々な部門の研究も行われ、1900年には牛の副腎から、アドレナリンを結晶として抽出することに成功。
13年に国民科学研究所の構想を提案し、17年に理化学研究所が設立されました。その後アメリカに戻り、ウイスキーの製造会社ウイスキー・トラスト社に誘われ、製造に深く関与しました。
 また、鈴木梅太郎博士は、1874年、静岡に生まれ、東大農学部卒です。
01年ドイツに留学し帰国後は日本独自の食品の生科学分析に専任。
1910年=脚気の病気が、新栄養素ビタミンB-1の不足によることをつきとめました。
そして合成酒、サリチル酸などの研究・製造にも力を注ぎました。
 我々はホルモンや、ビタミンは外国で発見した物と思っていましたが、実は日本人が発見していたとは驚きました。