児童文学の魅力

日 時 平成22年6月5日(土)
場 所 大手前大学
講 師 神宮輝夫氏(児童文学者)
 児童文学の魅力につきまして、「大人の目線」と「子供の
目線」からお話しをしていただきました。
 大人(特に創作家)にとって児童文学の魅力とは、子供達
に楽しく読んでもらいたとの願望で創作や翻訳をすることが
出来ることであるとのこと。
 その主な方向性は、①子供達にメッセージを送る。②子供達の成長を助ける。③正しい人間関係の構築に役立たせる。・・・等々だそうです。
 それでは子供達にとって児童文学の魅力とは何なんでしょうか。
 それは、①読んで楽しい。②想像力が刺激される。③感性が養われる。・・・等々であるとか。
 しかし、作家がいくら心血を注いで創作をしても、子供達に読んでもらえなければ何にもなりません。
 子供達はその内容がいくら正しくても、いくら素晴しくても、いくら正義感にあふれていたとしても、おもしろくなければ読んではくれないでしょう。
 子供達の読もうとする意欲をかきたてるには、①話しが解りやすいこと。②興味がそそられ、それが持続していること。③明解なテーマがあること。④共感、理解できるヒーロー(ヒロイン)が登場すること。・・・等々で、これに加えて事件性があったり、エネルギッシュであったり、はたまた好奇心が醸成されたりすることのようですが、ただ何と言っても大事なことは、文書力(表現力)があることであると締めくくられました。
 このブログを書く筆者にとって、全く頭の痛い結論でした。